Thursday, October 16, 2008

ドバイ/天国?地獄?

最近、夢のような金満都市として、アラブ首長国連邦のドバイ(Dubai / U.A.E.)が話題になります。「NHKスペシャル 沸騰都市第1回 ドバイ 砂漠にわき出た巨大マネー」をご覧になり、スゴいなーと思われた方も多いでしょう。私もその一人です。今回も、明治公園スーパージャンボフリーマーケット/東京フリマとは関係ないのですが、そのドバイにも負の側面があるらしい…というお話です。
地獄のドバイ(Dubai is the hell)というエッセイを読みました。峯山政宏氏の実体験だそうです。どんな…?北大理学部物理学科出身の彼が、ドバイ・ドリームに憧れ、なんと鮨職人として彼の地に渡り、トラブルに見舞われながらもなんとかサバイバルし、でも、遂にはアブダビ拘置所にブチコマレて、出所して、帰国する過程を綴ったものです。
彼の書かれたものだけを基に、彼の地を判断することは如何なものかとは思いますが、非常に参考になる体験談だとも感じます。
では、どのような点に注意すべきなのか?氏に因れば…
・超格差社会であることを知るべし。
・海外からの労働者は消耗品であり奴隷の如き扱いを受ける。
・外国人がドバイに事業所を設立する場合には4種類の形態がある。
  1.LLC/有限責任会社/UAE国民による出資が51%以上必要
  2.支店/100%外国人による所有が可能
  3.駐在員事務所/100%外国人による所有が可能だが制限多し
  4.フリーゾーン内の会社/100%外国人所有が可能、法人非課税等
・現在においては1.LLCで問題が多発している。
・会社が無くなればスポンサーシップが消失して自動的に違法滞在者となる。
・拘置所は想像を絶する程に酷いところである。
・拘置所の刑務官は英語を理解せず(況や日本語や!)。
・拘置所から外部に連絡するには2週間に1度の公衆電話以外にない。
・公衆電話にはテレカ(唯一拘置所内に携帯できる持物)が必要。
・出る為に必要なことは…
  1.旅行社と日本大使館の電話番号を忘れぬこと
  2.チケットを手配して、旅行社から拘置所にfaxで通知して貰う(必須)
  3.(国際常識として?!)大使館とは当てにならぬらしいが、日本大使館は頼りになった
・工事現場の事故や産業地区で爆発が起こったりしている(2008中東Todayから)。

先日、フリマの達人?I氏から何年ぶりかに電話を貰い、その辺で面会。どうも仕事が芳しくないらしく??「ドバイ、エエなー」みたいな話をしていた。彼は、突然「俺は養鶏場を始める…とか言って(私には、何故にヨウケイジョーなのか、サッパリ解りませんが…)、旅?に出るようなタイプの人です。そんな目的でドバイに行く前には、この本の一読を薦めます。

2 comments:

Anonymous said...

今日のNHKの海外ネットワークで、インタビューされた不動産屋のおっさんが、「ドバイの不動産ビジネスもうダメ」みたいなこと言ってた。
11月23日の放送「湾岸諸国・金融危機の影」

Anonymous said...

>ドバイ:金融不安が表面化 国際市場に波紋 - アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国で政府系企業の資金繰りをめぐる危機が表面化し、急成長してきたドバイへの信用懸念が台頭、国際金融市場に波紋が広がっている。ロイター通信などによると、同首長国政府は25日、政府系持ち株会社ドバイ・ワールドと傘下の開発会社ナキールが抱える計約590億ドル(約5兆1000億円)とみられる債務の支払い延期を債権者に要請した。ドバイは世界的な金融危機の影響にあえいでおり、債務総額は約800億ドルとされる。欧州各国では26日、株価が下落、ユーロや英ポンドが対円で安値をつけた。ドバイに進出する日本企業に影響が出る可能性もある。両社は少なくとも来年5月30日までの債務返済延期を要求。ナキールは今年12月中旬に約35億ドル、ドバイ・ワールドは来年3月に12億ドルの返済を求められ、資金繰りが困難になったとみられる。(共同)- 毎日新聞 2009年11月27日 12時55分