Friday, August 22, 2008

トランス脂肪酸

前回の話題は、食糧難に関するものでしたが、今度は、飽食についてです。
今日、スーパーマーケットの食料品売場に買い物に行き、偶然に袋入りの胡桃を見つけて思い出しました、トランス脂肪酸のことを。
2、3週間前の昼食時に、「トランス脂肪酸の使用禁止州法成立した…」とテレビのニュースで報じていました。
>「トランス脂肪酸の使用禁止州法成立 米・カリフォルニア
【ワシントン=勝田敏彦】米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は25日、トランス脂肪酸を含む食品を州内の飲食店から追放する州法案に署名し、同法が成立した。トランス脂肪酸は心疾患や脳卒中のリスクを高める恐れがあり、ニューヨーク市などが事実上禁止しているが、州レベルでは初めて。
 トランス脂肪酸は、植物油などを加工するときに主に生じる物質。マーガリンや揚げ物の油、菓子やパンづくりに使われるショートニングなどに含まれる。
 今回の州法により、同州内の飲食店は10年以降、トランス脂肪酸の削減を進め、ゼロにすることが義務付けられる。11年には、トランス脂肪酸を焼き菓子やパンなどに使うことも禁止される。
 トランス脂肪酸を取りすぎると血液中の悪玉コレステロール(LDL)が増えて、動脈硬化や心疾患の危険性が増す。米国では大手ファストフードチェーンが、トランス脂肪酸ゼロの食品を増やしている。日本でも低減の動きがあるが、日本人の摂取量は米国人より少ないという。(2008年7月26日21時4分/朝日新聞)<
ショートニング=悪玉説は、どこかで聞いて朧げには知っていましたが、人体にどんな悪影響があるのか、何に注意すればいいのかを知りたいと思い、トランス脂肪酸に関する情報を少し調べてみました。

1.食品から栄養をバランス良く取る。(大前提)
2.動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよく。
3.脂肪酸は、細胞膜を生成するために必要不可欠な成分やエネルギー源である。
4.脂肪をとりすぎると、肥満を引きおこし、循環器疾患の発症リスクが高まる。
5.トランス脂肪酸を過剰に摂取すると、このリスクはさらに高まる。
6.トランス脂肪酸の過剰摂取と冠動脈性心疾患の増加の間には関連性がある。
7.トランス脂肪酸の摂取とがん、2型糖尿病、アレルギーとの関連性については、証拠がない。
8.トランス脂肪酸と胎児・乳幼児の成長・発達との関係はさらなる調査が必要である。
9.不飽和脂肪酸には、n3系(オメガ3)、n6系(オメガ6)、n9系(オメガ9)がある。
10.n3系(αリノレン酸):魚油、亜麻仁油、胡桃油等/酸化し易い
11.n6系(リノール酸):紅花油、大豆油、コーン油等/酸化し難い
12.n9系:オリーブ油など/必須脂肪酸にあらず
13.食品中に含まれる総脂肪酸とトランス脂肪酸の割合

私を含めて、日本人は、脂肪分を摂りすぎていて、トランス脂肪酸もメタボ対策のために減らす必要があるが、プロスタグランディンの原料となるn3系必須脂肪酸については、不足しているのだな…ということが記憶に残り、本日、胡桃の前で思い出した次第です。
前にも書きましたが、私は、気負って「ナントカ運動?」をすることが嫌いです。また、人から管理されたり、指図されたりすることも嫌いです。だから、トランス脂肪酸にしても二酸化炭素にしても、無理して減らそうなんて考えてはいません。ただ、どちらも心に留めて、節度を心がけたい。そして、物を大切に永く使うことで環境保全に貢献したい方や、CD、DVD、ビデオ、レコード、レーザーディスク、おしゃれな古着や日用品を探すには明治公園スーパージャンボフリーマーケット/東京フリマへ…

1 comment:

Anonymous said...

「トランス脂肪酸」の表示義務付け検討へ 消費者相が指示 / マーガリンなどに含まれコレステロールを増加させる働きがあるとされる「トランス脂肪酸」について、福島瑞穂・消費者担当相は24日、食品への含有量表示を義務付ける方向で検討を始めるよう消費者庁に指示した。閣議後の記者会見で明らかにした。トランス脂肪酸は動脈硬化を招き心臓疾患などのリスクを高めるとされ、米国では食品への表示が義務付けられている。日本の食品安全委員会は通常の食生活ならば摂取しても問題ないとしている。食品の表示については農林水産省や厚生労働省との協議も必要となる。福島担当相は「海外では表示され、国内で表示を求める声もある。消費者庁がイニシアチブをとってやっていきたい」と述べた。(平成21年11月24日 / 日本経済新聞 / 12:43)